金魚の日
金魚の日って夏じゃないの?
俳句では、金魚は夏の季語なのだそう。でも、実は江戸時代の雛祭りでは、雛人形と一緒に金魚を飾る風習があったんです。

昔の人は、金魚を見て**「元気で長生きできそう!」**と思ったそう。また、水には汚れを流す力があると考えられていたことから、水の中で元気に泳ぐ金魚も「悪いものを流してくれる」存在として飾られていたのかもしれません。
さらに、江戸時代は金魚ブーム!
金魚は「おしゃれな生き物」として特に裕福な家で大切に飼われていたそうです。
金魚と言えば、夏祭りと金魚すくい
小さい頃、金魚すくいで何度も失敗しながらも、玄関先の水槽で金魚を飼っていたことを思い出します。あれ、意外と大きくなるんですよね。
そんな金魚にまつわる、息子の思い出話をひとつ。

「ばあちゃん、金魚が死んじゃった…」
息子が実家で金魚を亡くし、私の母に手渡しました。
私は、小さな生き物でもその都度、土に埋めてお墓を作り、息子と一緒に手を合わせていました。だから、息子はばあちゃんにも同じことを望んでいたのでしょう。
ところが、ばあちゃんの返事は「あらそう」。そう言うなり、金魚をキッチンの三角ごみ入れへ…。
息子の心は、どれほどのショックを受けたことでしょう。後になって、その時の気持ちを語ってくれましたが、想像に難くありません。
昔は生き物が食料だった
田舎では、昔は飼っていた鯉や鶏、ウサギもみんな食料として育てていました。
私の記憶にもあります。
都会に出た叔父さんやおばさんが帰省した時、来客があると池の鯉や庭の鶏がごちそうになりました。祖父が鶏を捌くのを、私は何の疑いもなく見ていたものです。
今では、そうした光景を見ることがほとんどなくなりました。その分、食べることへの実感も、昔とは違うのかもしれません。

日頃、当たり前のように食べているお肉やお魚。
「ありがとう」
「いただきます」
「ごちそうさま」
この言葉の意味を、今の子どもたちが実感するのは難しくなっているのかもしれませんね。