お線香の意味

 3本のお線香

我が家の毎年恒例のお墓参りの為の片道3時間弱の大移動

24年のお盆は従妹の嫁ぎ先に訪問し、仏壇に手を合わせた。

その時に従妹が、3本の線香に火をつけながら言った言葉。

3本の線香を「実家」と「嫁ぎ先の家」と「無縁仏様」そう言って立てていた。

私は初めて聞いた、お線香の意味を考えたこともなかった。

我が家は2本を横に置く、親からも誰からも聞いたことがないので、意味は知らない。

子供のころのお墓参りと言えば、

15時過ぎから、浴衣と下駄に提灯と供え物の花と飲食物、

それを家族手分けして持ち、ぞろぞろと歩いていく行事だった。

坂道の登り口、外から村に入る入口に位置する旧国道沿いに地蔵小屋があった。

みんな必ずその地蔵様に立ち寄って、手を合わせていく。

風車やお菓子などたくさんお供えされていたので、今考えると水子や無縁仏の意味があったのだろうと考えられる。

そして坂道を歩いて登って墓地に入る。

毎年墓地で出会うのは、アブとカラスとニジイロトカゲ

今は、地蔵小屋もなくなった。

墓地の入口まで車で行くので、

地蔵様に寄って行かなくなった事も理由の一つだろうと思われる。

 実家のない田舎にお墓だけがあり、

父の兄弟8人のうち3人が健在だが皆県外にいる。

それでも毎年来てくれる叔父さんに感謝している。